なんで低気圧は天気が悪いの???
よく天気予報で、
「低気圧の影響で天気は下り坂です」
とよく聞くと思います。
それを聞いて天気が悪いから傘持って行くかぁとか洗濯物入れなきゃってなりますよね😭
本題に戻りますが、
天気が悪い=雨・雲が広がっている
となると思います。(天気がいい日は雲や雨がない晴れてる日を言うので)
なのでまずは低気圧=天気が悪いを考える前に、雲や雨はなんでできるのかを先に簡単に説明します!
● 雲の出来方
まず簡潔に説明すると、雲ができる要因としては、大気中にある水分(水蒸気量)がその大気中で持つことができる水分より多く存在していた場合、その大気で持つことができなくなりそれが溢れて雲になります。(ざっとしすぎましたが…)
その大気で持てる水分量は、温度によって決まります。
中学とかの授業で習うと思いますが、その空気が持てる水分量のことを、飽和水蒸気量といい、その空気が持てる水分量と飽和水蒸気量が一致したときのことを露点といいます。
つまり、その大気にある空気の温度と露点に達するときの温度が一致すると雲ができるまたはできやすくなるのです。
気温=露点温度
その空気が持てる水分量(飽和水蒸気量)は、温度が高い方が大きく、温度が低いと小さくなる性質も持っています。
例えば、気温が10℃、露点温度が15℃だとすると、
(例として1℃で持てる水分量を10とします。)
気温が持てる水分量は、100
露点温度(現在その空気が持っている温度)150
となるわけです。
そうなるとその空気が持てる100より水分が50ほど多くなりそれが溢れて雲・雨になります。
逆に、気温が20℃ 露点温度が15℃だと、
気温が持てる水分量は 200
露点温度(現在その空気が持っている温度)150
となります。
そうなると、その空気が持てる水分量よりも50少なくなるので、大気中に水分が溢れ出なくなり雲・雨ができなくなるわけです。
まとめると、露点温度よりもその大気の温度が高ければ、雲はできない。逆に、露点温度よりもその大気の温度が高ければ雲はできる!となります。
では本題に戻ってなんで低気圧は天気が悪いのかに移ります。
まず低気圧と高気圧の大きな違いは、上昇気流か下降気流かどうかです。
高気圧は、上空で溜まった空気が行き場を失って地上に降りてくるため、下降気流があります。
逆に低気圧は、地上で集まった空気が行き場を失ってそれが上空に上がるため、上昇気流が起きます。
先ほどの雲の説明で、温度が低くなると持てる水分量は減るといいましたが、
上空に行けば行くほど空気は冷たくなります。(富士山の山頂に近づけば近づくほど寒くなる🗻)
例えばある高度で、気温が10℃ 露点温度が10℃があるとします。それが上空に持ち上げられて5℃になったとします。そうすると、水分量は変わらないので、
気温5℃ 露点温度10℃となり、気温よりも露点温度のほうが高くなります。
そうなると、雲ができやすくなります。
その反対に、その空気が下がることで、気温が15℃になると、気温よりも露点温度が低くなるので、空気はまだまだ水分を持つことができるのため、水分は溢れず、雲はできなくなります。
先ほど低気圧は上昇気流があると説明しましたが、上昇気流があるということは、温度が低くなって持てる飽和水蒸気量が減ります。
そうなると雲・雨が降りやすくなり天気が悪くなるわけです。
高気圧は、下降気流があるので、下降することで持てる飽和水蒸気量は増えるため、雲ができず天気は良くなります。
そのため、低気圧は天気が悪くなるわけです。
結論
低気圧は上昇気流があり、空気が持ち上げられることで温度が下がり、その空気が持てる飽和水蒸気量とその空気の水分が一致した時に雲ができやすくなる
と言うわけです。